「大阪SST研究会」
大阪SST研究会は1995年頃から有志が集まり、手弁当で研究会を行ってきました。
1年間4回くらいのペースで開催しています。現在は大阪府立精神医療センターの中西医師を代表に世話役が数名で運営しています。場所は大阪市東住吉区の「早川福祉会館」13:30〜16:30で開催しています。
<2006年10月>
前半は自己紹介や困っている事、ここで学びたい課題を出していただきました。
後半は以下のテーマに沿って検討していきました。
- 発達障害のSST 〜 実際の報告から対応の工夫について
口頭(言語)だけでセッションを進めていくのではなく、具体的な図や色彩、絵を用いて関る事で伝わりやすくなる。(参考文献:そだちの科学・精神看護 7<SST特集>)
- 「緊張せずに朝の申し送りをする」ロールプレイ(デモストレーション)
参加された方の課題をデモストレーションで取り上げた。
緊張していてもゆっくりとはっきり話す事、話した内容を確認する事で落ち着いて行動しているように感じる。余裕が見られる。
<2007年3月17日(土)>
・ SSTセッションの流れについて (開始・W-up・課題設定・セッション)
・ 回想法を用いてのセッション (高齢者グループ・認知症グループなどへの活用)
・ グループのもちかた (対象選び・クール・対象者の特性などを各施設からの意見)
<2007年11月17日(土)>「スタッフのための心理教育」研修会報告
2007年11月17日(土)、新潟大学の後藤雅博先生をお招きした「スタッフのための心理教育」研修会が、大阪市早川福祉会館で開催されました。この研修会は、大阪・奈良SST研究会の合同開催で、運営スタッフを含めると59名の参加がありました。
研修は、前半が講義、後半がデモンストレーション+グループワーク形式で行われました。
講義では、家族心理教育を中心に心理教育の役割・必要性や、再発率についてのエビデンス・情報の伝え方・すすめ方などをご紹介いただきました。
後半は、参加者の約半数がSSTの経験者ということもあり、スムーズにグループワークが行われました。途中、大阪府立精神医療センタースタッフの協力によるデモンストレーションがあり、それを踏まえて再度グループワークという流れでした。
解決志向型グループのデモンストレーションは、スタンダードなSSTのセッションに馴染みのある人にとっては、リーダーやコ・リーダー、板書など、各スタッフの動きが非常に刺激的だったように思われます。ちょっとした言い方・やり方の違いによる差を体験することにより、具体的に、そしてより身近なものとしてグループを感じることができたのではないでしょうか。
知識・情報を得ることに合わせて、グループでいろいろなものを感じる、心理教育のエッセンスを体験できた研修会でした。
(浅香山病院 小辻)
今後の大阪SST研究会については
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